理学療法~スピリチュアルペイン・ケア~

はいどうも、PT.syuです

 

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ありがとうございます、とても嬉しいです!!

 

 

さて、今日は、題名にあるように「スピリチュアルペイン」について話そうと思います

 

がんのリハビリテーションに関わっている方だけでなく、人の悩みについても聞くことが多い方にも必要な考えだと思いますので、ぜひご覧くださいね!

 

今日の内容

①スピリチュアルペインとは

②構成するもの

③対応

 

となりますので、よろしくお願いします

 

 

 

まず①のスピリチュアルペインとは…

 

皆さんはこの言葉を聞いてなにを想像しますか?

 

スピリチュアルというワードから怪しいやつ、関わっちゃいけないやつという印象を持たれるでしょうか?

 

大丈夫です、怪しい宗教ではありません笑

 

スピリチュアルペインとは…

「存在と意味の消失から生じる苦痛」と捉えられます

 

※精神的な苦しみとは異なり、苦しみから自分の存在や意味の消失が生じた場合はスピリチュアルペインと判断されます

 

例を出すと、病気で苦しいという感情は精神的な苦痛で、病気で先がなくてもう死にたい・生きる意味がないという感情がスピリチュアルペインです。

 

次に②の構成要素です

 

たとえ死が近いとわかっていても、穏やかであると認識できる確信成立条件として、1.将来の夢、2.関係の支え、3.自己決定できる自由以上の3つの概念が取り出せます。

 

この支えが与えられているとき、たとえ命が限られている苦しみの中にあったとしても、人は「穏やかである」と認識できる可能性が見えてきます。

 

つまり..スピリチュアルペインを構成する要素

・時間存在:死んでも家族を見守ることができる、先だった夫に会うことができる

・関係存在:家族がいる、友人がいる、医療スタッフがいる

・自律存在:入院しても自分の自由があること、すべてを任せると決断したこと

の3つがあげられます

 

これらの要素は人それぞれで比重が異なります。人によって違いがあることを認めたうえで、苦しみを抱えた人が苦しみそのものを解決できなくても生きようとする力が、どの支えによって与えられているかを丁寧に聞いていく意識を持ちながらかかわりを持つことが大事です

 

最後に③の対応についてです

 

スピリチュアルケアをするうえで大事なポイントを上げます

  1. 苦しむ人から見ていい聞き手になっている(援助的コミュニケーションを実践できている)
  2. 苦しみは、希望と現実の開きであることを理解し、表面的な訴えだけでなく、苦しみの本質に意識を当てて聞いている
  3. スピリチュアルな苦しみは“自己の存在と意味の消失から生じる苦痛“であることを意識して聞いている
  4. 会話より、存在として強まっているか、弱まっているかをアセスメントできる
  5. 存在として強まったり、弱まったりする理由が、慈雨う・関係・自律のいずれに該当しているかをアセスメントできる
  6. 強まっている存在はさらに強く、弱まっている存在は強める援助プランを立案できる

 

 

つまり、その人の目標・夢、周りのサポートしてくれる人たち、自己決定できている感覚のうちどれにその人が重きを置いている部分を見つけて、そこのサポートを強くできるようにかかわることが大事ということです。

 

本日はスピリチュアルペインについて、対応の考え方について書きました!

 

なかなか死が迫っている人や激しい痛みが常に あり自暴自棄になっている人への対応は難しい部分があると思いますが、この構成要素や対応の仕方を意識して対応することで救われる人もいると思います

 

大事なことは自分が関係存在になれるように、寄り添うということです。意見が欲しいのではなく、一生懸命自分のことを思ってくれている人に相手は支えを感じます

 

ぜひ、寄り添う姿勢を大事にしてください

 

 

 

今度は傾聴のやりかたについて書けたらなぁと思います

 

 

見てくださりありがとうございました。今後もよろしくお願いします

 

出典:小澤竹俊:苦しむ患者さんから逃げない!医療者のための実践 スピリチュアルケア 日本医事新報社